【小話】現代の奇跡!亡くなった兄からのライン


これは本当にあった話しです。
昨年まで僕には兄がいました。

弟の僕とは正反対で、スポーツ万能な優等生の兄でした。
そんな僕はいつも兄と比較され、劣等感の中で生きていました。

兄なんていなくなればいいのに…
そんな感情もしばしば。

そしてそれは突然起きました。
兄が車の事故に巻き込まれ帰らぬ人となったのです。
本音は望んでいないはずなのに、それは現実になってしまったのです。

それから3年の月日が流れ、妹や両親もようやく、悲しくて切ない現実を受け入れられるようになってきた時期のこと。
僕の家では家族でグループラインを組んでいました。

事故当日から誰も送信していない状態で、最後のラインは兄のものでした。
「遅くなるけど必ず連絡するね!」と残っています。

そんなある日、家族揃って夕食をしていたところ、3年間沈黙していた家族用グループラインが鳴ったのです!
え?!誰かラインした?不思議そうに皆が顔を見合わせます。

次に僕がグループラインを開き目にした内容がとんでもないものだったのです。

「願いがかなったね」と一言。
えっまさか!これは誰かのいたずら?

確認したところ、なんと妹や両親のグループラインには何も送られていなかったのです。

これは兄のスマホを使った誰かのいたずら?

ですが電源すら入らないボロボロの状態だったはず。
そして次の瞬間また通知音が!

「恨んでないよ…」今度はこう書かれていました。
涙が止まりませんでした。
僕は「ごめんね」と返しました。
すぐに既読となりました。

それから10年の月日がたち、僕は結婚し家庭を持ちました。

あれ以来兄からのラインが鳴ることはありません。
ですが今でも僕の送信だけは、必ず人数分の既読が付きます。


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