5G時代到来に向け電磁波が人体に与える影響について専門家が警鐘


「ワイヤレス技術の第5世代移動通信(5G)の電磁波が人体に悪影響を及ぼす研究が無視されている」と、携帯電話の電磁波が及ぼす影響を研究してきた科学者が警鐘を鳴らす。

5Gでは、従来の2Gから4Gまでのマイクロ波に加え、ミリ波を使います。5Gでは100mから200mごとにアンテナを設置する必要があり、ミリ波を多くの人が浴びることになるといわれています。

研究者によると、ミリ波は人間の皮膚の数mm以内および角膜の表面層でほとんど吸収されるとのこと。そして、このミリ波への短期曝露ばくろは、末梢神経系、免疫系、および心血管系に有害な生理学的影響を与える可能性があると、研究者は主張しています。

非電離電磁場(EMF)の生物学的および健康への影響に関する査読済みの研究を発表した240人以上の科学者は、より強い曝露制限を求める国際EMF科学者表明に署名しました。科学者たちは、「最近の多くの科学出版物は、EMFがほとんどの国際的および国家的ガイドラインをはるかに下回るレベルで生物に影響を与えることを示しています。影響には、がんリスクの増加、細胞レベルのストレス、遺伝的損傷、生殖系の構造的および機能的変化、学習および記憶障害、神経障害、および人間の一般的な幸福への悪影響が含まれます。植物と動物の両方に有害な影響の証拠が増えているため、被害は人類をはるかに超えています」と述べています。

連邦通信委員会(FCC)は無線周波放射への曝露を制限していますが、その信号特性は無視していると研究者は指摘しています。研究者たちは、曝露のパターンと持続時間に加えて、パルスや分極といった信号の特定の特性によって、曝露の生物学的および健康への影響は増加すると主張しました。

世界保健機関の国際がん研究機関(IAR)は、2011年に無線周波放射を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」と(PDFファイル)分類しました。アメリカで行われた毒性試験プログラム(NTP)は、携帯電話による無線周波放射への曝露によって雄のラットのがんが増加し、雌雄のラットとマウスのDNAが損傷したという研究結果を(PDFファイル)発表しています。

2011年以降に公開された、ヒトおよび動物の研究および機構データを含む研究に基づいて、IARCは最近5年以内に無線周波放射を再検討することを優先しています。多くのEMFの科学者が「無線周波放射がヒトにとって発がん性がある」と信じていることから、IARCは近い将来、無線周波放射の発がん性をより高いランクに変更する可能性が高いといわれています。

by Republica

科学系メディアのScientific Amricanは、「2Gおよび3Gの有害な影響についてはかなりの証拠があります」と述べ、「アメリカ政府がこの研究への資金提供を怠っているため、10年前の技術である4Gへの暴露の影響ですらほとんど知られていません」と主張。5Gの普及によって、がんだけではなく神経障害や生殖障害など、さままざな健康被害がリスクとして考えられると、Scientific Amricanは述べました。

なお、アメリカ食品医薬品局(FDA)はFCCに対して、「正式なリスク評価や無線周波放射の健康への影響に関する研究の系統的レビューを行わずに、FCCが現行基準を変更することは認められないとの結論に達した」「NTPの実験結果を携帯電話に適用してはならない」と述べ、FCCが1996年に行った電磁波の曝露制限を再確認したとのこと。さらに、FDAは「現在までに得られた科学的証拠は、現在の制限値またはそれ以下の曝露によるヒトの健康への有害影響を支持していない」と、電磁波による健康への悪影響を認めていません。

情報・翻訳先

EMFscientist.org – Home

We Have No Reason to Believe 5G Is Safe – Scientific American Blog Network


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